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どうして引取りサービスが有料化しているのか?考察してみた

2020年10月08日 | カテゴリー:竜輔のつぶやき…

自転車やバイクの修理依頼を受けた時に動かないので引取りをお願いされるケースが多々あります。

その中でよくある課題として引取り料金の問題があります。ケースによってまちまちですが、「無償でないの?」「そんなにするの?」と言われることが多いです。

昔はそうじゃなかったのにと言われることもあり、私なりにどうして有料になってきているか考えてみました。



まず大きな問題としてあるのが必要な利益の確保の難しさだと思います。

例えばの話ですが、40年前の昭和55年は50,000円の自転車を一時間くらいかけて組み立てて、接客販売、納車して15,000円手元に残っていたとします。利益率で言うと30%です。

その当時の大卒初任給が11万円で50,000円はほぼ給料の半分ですから大変な価値だったと思いますし、手元に残る15,000円も有難いものだったと思います。

しかも今よりも自転車に需要と価値があり、子供の数も多く、購入ルートも街の自転車屋さんしかなかったため、販売台数も少なくとも年間200台以上は売れていたのではないかと思います。
15000円×200台で300万円。

これに修理の売上もありますから、家族で営み生活していくには大卒初任給が11万円の時代で有難かったんだと思います。

それが現在、令和1年の大卒初任給は21万円となり、当時50,000円だった自転車も80,000円ほどになっています。

利益率が若干下がって25%として、自転車を一時間くらいかけて組み立てて、接客販売、納車して手元に残るのは20,000円。8万円という金額は40年前の金銭感覚とほぼ変わらず、決しておいそれと払える金額ではありません。

それによりホームセンターなどで取り扱われている3万円くらいで購入できるモデルに人気が集まり、子供の数も少なくなりましたが頑張って100台の販売台数は維持したとします。20,000円×100台で200万。

これに修理売上もありますが、販売台数が減少している分だけ少なくなってますし、大卒初任給が21万円の200万円です。

家族で生活していくのは難しいのではないでしょうか。

仮の数字を入れてますので実態とは若干違う部分もありますが、概ねこのような利益構造になっています。

一台を販売して得られる金額は上昇しても、お金に対する価値への感覚の違いが昔とはあります。

結果、時間は同じだけかかるけど必要な利益が確保出来ないため様々な商売を並行してすることとなり、時間的にも金銭的にもシビアな会社運営を強いられることになります。

そしてそれは必然的にサービスにも反映されることになり、お題目となっている引取り料の発生にもつながります。

まだ単価が高額になりやすい車や大型バイクでしたら、引き取り費用も含めやすいですが、単価の低額な自転車修理はモロに影響を受けます。

もう一つの引取サービスが有料になる大きな問題として販売店の数と商圏があります。

それこそ40年前(昭和55年)には町内に何店舗かは自転車店があり、商売の範囲としてもほぼ2km圏内でそれ以上は知人や親戚がほとんどだったと聞きます。

その状況で納車や引取りが発生しても必要になる時間は僅かであり、サービスの一環として無償で動いて納車引取りをしていました。

また買い替えも修理するお店でしてくれるため需要の掘り起こしにもなり、好循環を生みだしていました。

しかし現在、上記した利益問題から自転車店を営業していくことが難しくなり、町内に1店しかない場合も多くなりました。

必然的に商売としてカバーする範囲も広くなり、隣町まで出ることもしばしば、納車引取りが発生したときの時間もかかるようになります。

時間的にシビアな運営が求められる状況ですので、容易に無償で人が動いて時間がかかることが難しくなります。

現在の商売は時間当たりの効率を最大化しなければ、特に中小の小売店やサービス業はなかなか生き残れません。

本当はお客さんのために昔のように時間を使いたい気持ちはあるのですが、今の利益構造で事業を続けていくためにはそれは難しい。

仮に昔のやり方でやったとして、いつまで会社をサービスを継続させれるのかと考えたとき、苦しいながらも引き取り料や納車料、出張料を設定しているのではないかと思います。

そんなもん企業努力でしょと言われればそれまでなんですが、、、

時間単価を高めるために出来ることだと販売の時に売上単価の高いもっと高価なスポーツサイクルの販売や大型バイクや自動車の販売をする方法があります。

それをすれば利益問題は解決しますが、今の自転車のお客さんも大切にしたいと思ってますのでなかなかそんな舵取りは出来ません。

何が言いたいかというと、もっと儲けてやろうという発想で設定している訳ではないですよというのを伝えたくて。

これを考えながら、お客さんに喜んで貰えて、自分たちも存続していけるサービスの仕組みをもっと考えねばなと思っています。何かお気づきありましたら、皆様いつでも教えてください。

竜輔

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