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プリウス エンジン警告灯点灯。

2016年09月26日 | カテゴリー:嶋ちゃんの部屋(仮)

egcheck

こんにちは!いきなりドキッとする画像です。
メーターパネルにあって”なんか壊れておるよ?”と車が教えてくれるサインです。

外車は一時的な故障や排ガス特性に悪影響が少しでもあると思われる場合にはすぐ点灯します。
例えば燃料タンクの蒸発ガスをエアクリーナーより下流に送る為のTEバルブがたまたま動かなかったりすると故障メモリーを消去するまで消えません。
かといって調子が悪いか?というと体感は出来ません。
むしろ余計な燃料成分(蒸発ガス=ガソリン)を吸わなくて良くなるので混合気の比率を考えたら調子は良さそうです…お国柄なのでしょうか?

国産車はよっぽどでないと警告灯は点灯しないイメージです。
なので尚更”警告灯点灯”の依頼は身が引き締まります。

さらにプリウスの場合ハイブリッドカーなので警告灯も
p1

真っ赤な三角が点灯するスペシャル仕様です。
(画像はgoogle先生にお借りしました。)

実際試運転をした時に突然点灯したのでかなりおどろきました。

さて、この手の不具合の場合はスキャンツールで故障を読み取って
何処に不満があるのか聞いてあげる必要があります。

DSC_0186

ということで聞いてみました。
P0171リーン異常(Bank1)
P0171というのはISO規格で決まっているこの故障に対するコードです。
リーン異常というのは燃料が薄いという異常です。
エンジンは自分が吸っている空気の量を測定し、その値に対してどのぐらいの燃料を噴射すれば
効率よく運転できるかを常に計算しています。

冷間始動時・アイドリング・アクセルを少しだけ踏む(低負荷時)・アクセルを多めに踏む(高負荷時)・・・
エンジンには色々な作動状態がありますが概ね空気:燃料が14.7:1が基本となる比率です。
λ=1とも表記されることがあります。

Bank1というのはエキゾーストマニホールドの構造にもよりますが4気筒の4-2集合のエキマニの場合
1・4番がBank1 2・3番がBank2です。
プリウスさんは4-1集合のエキマニなのでBank1しかありません。触媒前のO2センサーが2個か1個かということですね。

この不具合は色々なことが原因なのでとても難しい部類の診断になってきます。
たとえば・燃料フィルターの詰まり→燃圧不足→リーン
・エアマスメーターより下流での二次エア吸い→リーン
・フーエルホースのリターン側の詰まり→リッチ
などなど…

DSC_0187

さて中身を見ていきましょう。
フリーズフレームデータといって故障が登録された時点でのエンジンの各センサー値や計算結果が
表示されています。

エンジン水温が81℃→程よく温まっている。
スロットル開度が31.4%→そんなにはアクセルを踏んでいない。
エンジン回転が2134rpm→常用回転域車速が49km/h→普通に走っている
ということは一般道を巡航中に突然故障の警告が点灯したことが伺えます。

問題は吸入空気量とF/B学習の値…
空気量が13.26g/sec…排気量2リットル4気筒のエンジンでアイドリングのときに10g/sec程度の吸入量だったかと記憶していますが、2000rpmで走行中ならもっと高い値が出ても良いような?
F/B学習 空気量を測って計算して燃料を吹いてエンジンで燃焼させた後の排気ガスの酸素濃度
を測定して酸素が多いなら燃料噴射量を増やしましょう。酸素が少ないなら燃料噴射量を減らしましょう。
という制御です。
学習と付くのは文字通り”この車がこの運転状態の時にはこの噴射量が最適”というのを覚えておく機能と考えるとわかりやすいと思います。
その値は+35.2%。 35%増量というとかなりマシマシです!ちなみにこの35%を超えると故障として
登録されます。

DSC_0185

工場で現在の数値をモニターして見ます。
ハイブリッドカーなのでサービスモードでエンジン始動。回転数は1200rpm空気量は5.62g/sec 学習値は+27.3% 警告灯は出ていませんがかなり濃い目です。

そこで仮説がたちます。
吸入空気量を測定するセンサーが空気量を正しく測定できていない
この場合は実際に吸った量より低い値をエンジンコントロールユニットに送信している。すると測った量に合わせたガソリンが噴射され、測定値よりも多い空気と混合し燃焼する。

…と当然燃料の方が薄いのでF/B制御でどんどん燃料噴射量を多くしていき、
35%の閾値を超えたところでが警告灯点灯した。

あたっているでしょうか?
DSC_0190

ちなみにこのセンサーがエアマスメーター。エア(空気)のマス(質量)をメーター(測定)しています。
エア(空気)のフロー(流量)をセンサー(検知)するエアフローセンサーと役割は同じです。

DSC_0191

さてセンサーを交換してからの数字です。
空気量が8.26g/sec 増えました。同じ運転状況なのに。大体30%増しで辻褄も合います。学習値は1.6% どうやら計算もあったみたいです。

このあと故障メモリーを消去して御納車致しました。
センサーも値段が張るので失敗できないこともありかなり頭を使いました。

でもパズルみたいで楽しいですね!

嶋崎

 

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